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社内翻訳者になった背景、仕事のツール

高校生の時にアメリカに留学していました。帰って来てからは、通訳者になりたかったので、大学に通いながら、通訳の専門学校に通いました。ネイティブとの英会話にもできるだけ接しました。しかし、なかなか思ったように勉強が進まず、大学を卒業するまでに通訳の仕事ができるようになるまでにはなっていませんでした。

派遣社員として、貿易事務等の英語を使う仕事を経験しながら、独学で勉強し、TOEICのスコアを上げました。そこで、社内翻訳者として派遣されるまでになりました。

翻訳をしていて感じることは、日本語をそのまま英語に翻訳しただけでは、伝わるような文章にはならないということです。書き手が何を伝えたくてその文を書いたのかを理解しなければ、不自然な文章になってしまいます。

例えば、「取り扱い注意」という表記は、英語ではFragile(割れ物)と表現します。これを知らないでそのまま取り扱い注意と書くと、意味は通じるかもしれませんが、不自然に聞こえます。また、日本語のメールでは「いつもお世話になっております」と最初に記載するのが慣習となっていますが、英語ではそのような書き方はしません。

つまり、文章を学校でならったような英作文にするのではなく、メールを書く場合は、読み手の人の文化に合わせて、その国のルールに従った方法で書かなくてはいけないのです。

翻訳する際に私が使っているツールは、インターネットの辞書です。以前は、電子辞書を使っていたのですが、電子辞書より手っ取り早く用例をたくさん確認できるインターネットのWeblio, alc等を使用しています。

また、自分が使用する単語の使い方に間違いがないかを調べる為に、自分の作成した英文をGoogleで検索して、Nativeが使っているかどうかを確認したりもします。

また、単語の使い分けがいまいちわかりにくい場合は、インターネット上の英英辞典を活用することもあります。

翻訳者としては、通称海野さんの辞書と呼ばれる辞書があり、それには用語や用例がたくさんあると聞いた事があります。その辞書を私も購入したいのですが、現在最新版を作成中との事なので、まだ使った事はありません。